今週は本当に苦しい週だった。
まず、火曜日の小林製薬の空売りは久しぶりにやらかしたひどいトレードとして反省しなければならない。
前日に紅麹サプリの健康被害を悪材料としてストップ安していた小林製薬が当日寄り付きから買われて大きくリバウンドしていた。
普段この規模の時価総額の銘柄には手を出さないのだが、話題性のある銘柄だったため一応監視チャートには入れていた。
すると、リバウンドも一転して再び株価は下落しだした。
リバウンドも終わり再び悪材料による下落トレンドが始まったかと思っていたが、実はそうではなかった、
場中の速報で健康被害者の中に亡くなった方が出た可能性があるというニュースが飛び込んできて、それに株価は反応しているみたいだった。
この速報に関してはTwitterのTLで次々に流れていたので目にはしていたのだが、最初はあまりピン来なくて「何か大事になっているなぁ」と呑気なことを考えていた。
日中足で大陰線が出始めた頃に、「ちょっと待て、これってまだ織り込まれてない材料だったのではないのか!?」と気づき、初動をまんまと見逃したという事実に気が付いた。
普段はやらない空売りだしここからの参戦はさすがに遅いよなと見送るつもりだったが、リバウンドも弱くどんどん下値を掘っていく値動きを見ていると初動を見逃した自分の愚かさに腹が立つ。
こんな下がったところで飛び乗るのはダメだと警戒する自分とまだすと安までは距離があるのでここからでも乗るべきだと提案する自分で心が揺れ動く中、Twitterの異常な騒ぎようを見ていると後者の自分に徐々に心が傾いていく。
明らかに乗り遅れていることはわかっていたが、底値で空売りを仕掛けてしまったことは愚かとしか言いようがない。
一瞬含み益にはなったが、ほどなくして強烈なリバウンドに踏み上げられあっという間にそれなにの含み損に。
最近は高値掴みを警戒して割と実行できていたように思うが、それと同様に底値売りもしっかり警戒しなければならなかった。
損切も若干遅れてこのトレードで今月の利益の3分1ほど飛ばしてしまった。
やらかしてしまったという後悔で胸がいっぱいになるのは久々の感覚。
これが初動で動いてダメならよかったのだけど、今回のは流石に後手に回りすぎているというか材料に飛びつく脳筋イナゴと何も変わらない。
何とか取り返したいという卑しい気持ちが激しく襲ってくるのもまた久々だ。
この損切となった空売りは前場の取引だったのだが、こんなメンタルなら後場はもうやらない方が良いのではと思ったが、自分をなんとか律しながらチャンス以外は動かないようにと自分に言い聞かせた。
その甲斐あってか後場のはじめの方にトンピンさんがサクシードについてのつぶやきをリツイートしたのになんとか反応できて前場のやらかしの半分を取り返すことができた。
前場にサクシードのつぶやきに対していいねをしていた伏線があり、いつかサクシードについて本人のつぶやきがあると踏んでいたので準備していてよかった。
この日で中にやらかしの半分を取り返せたのは大きかったが、翌水曜日はガチャガチャ動いているIPOに苦戦して再び窮地に陥る展開となった。
今週からIPOラッシュということで同日同時上場が何件もある中、IPOの動きに上手くなることができずにじわじわと苦しい感じになっていた。
「もう今週はアカン…」とネガティブな気持ちになったが、途中からは無暗に動いているIPOには触れず、いづれかのIPO銘柄どれかがストップ高に到達するのを待って、そこからどこのIPOに資金が流れるのか見極めてその初動を狙うトレード戦略にシフトしてからなんとか立て直すことができ、この日はなんとかトントンで終わらせることができた。
翌木曜日はこの戦略で何とかプラスを積むことができ、今週は終わってみればトントンという結果だった。
この結果にほっとするのは情けない話だが、一寸先は闇だということを再認識した週となった。
IPOラッシュ時の戦い方を見つけることができたのは一つの収穫だったと思う。
また、月末ということで月単位の総括もさっとすると、今月から後場も参戦してトレード時間が大きく伸びたことにより収支が1月や2月よりも伸ばすことができたのはまぁ良かったのではないかと思う。
後場の収支が全体の約半分を占めていたのは意外だったが、裏を返せば前場のチャンスで上手く乗れることができなかったということでもある。
特に今月は寄り凸で稼ぐことがほとんどできなかったので、寄り凸にはもっと力を入れて取り組まなければいけないと改めて思った。