時価総額の低い小型株は値動きが激しく、時には連売りなどのガラに巻き込まれてしまうこともあります。今回は資金抜けをテーマに急落が起こりやすい条件についてをまとめました。
地合い(指数)の悪化
相場全体の雰囲気は小型株を取引きしているとついつい軽視しがちですが、意識をしておくと急落を回避できることがあります。
日経平均や新興市場の指数、それらの先物を常に確認できる環境を整えておくと良いでしょう。
特に小型株を取引きするなら、グロース250指数(旧マザーズ指数)の動向を確認する習慣をつけておきましょう。
連動株のメイン銘柄が急落
同業種銘柄やテーマ株など値動きが連動する銘柄を取引きしている場合、先行して動きているメイン銘柄の動きには最新の注意を払いましょう。
メイン銘柄から資金が抜けると、連動していた銘柄にも影響が出る可能性が高いです。
例えば、メイン銘柄がストップ高からはがれて特売りになった直後、後から株価が反応していた銘柄からも資金が抜けて急落するといったことが起こりえます。
メイン銘柄の動向をしっかりチェックしていればガラに巻き込まれる前に逃げられる可能性は高いので、メイン銘柄とセットで監視するように心がけておきましょう。
IPOなどの注目株が寄ったことによる資金抜け
その日注目を集めている銘柄が寄ると資金がそちらに流れる影響でその他の銘柄が急落することがあります。
当日上場のIPOがある場合はよくあるケースですね。
したがって、トレードするつもりがなかったとしてもIPOなどの当日注目株の寄りの瞬間は把握していた方が良いかと思います。
証券会社のトレードツールなどにある株価アラートを利用して寄りのタイミングを見逃さないようにしましょう。
場中に急騰し高値を付けるも当日に決算が控えている銘柄
場中に何らかの材料が出て株価が急騰するもその銘柄が当日の引け後などに決算を控えている場合、株価が高値から垂れるケースはよくあります。
決算またぎ回避の動きですね。
決算が集中する時期にはよくあるので、取引する銘柄の決算日をすぐに確認するクセをつけておきましょう。
例えば、とある銘柄を買った後に決算日を確認したら当日だったので、あまり深追いせず早めに利確 or 損切りなどの対応例があげられます。
取引する前にいちいち決算日を確認してから動いていたら間に合わない場面もありますので、その場合は後からの確認でも良いかと思います。
「なんか上値が重いと思ったらこの後に決算を控えていた!」というのは本当によくあります。
決算日の確認の仕方ですが、立花証券が提供しているツール「AI決算カレンダー」が非常に便利でおすすめです。
【株デイトレ】決算短信や業績修正の良し悪しを簡単に判別する方法【AI決算カレンダー】
まとめ
特売りなどのガラを100%回避することは不可能ですが、上記のパターンを意識しておくこと得をする場面は必ずあるはずです。
上値が想像以上に重かったり、方向感のないヨコヨコ状態が続いくような場面で上記のパターンが出現した場合は特に警戒すべきでしょう。
守備意識を高めて一段上のトレーダーを目指しましょう!