【株デイトレ】移動平均線は意味がない理由を解説

世界で唯一自分だけしか見ていないテクニカル指標は機能しない

テクニカル指標というのは多くのトレーダーが同じものを使っているからこそ機能するのであって、自分一人だけが見ているテクニカルというのはまず機能しません。

それでは移動平均線についてはどうでしょうか?

移動平均線は注目度が分散しやすい

移動平均線というのはテクニカル指標の中でも王道でもっともポピュラーなものであると言えます。

それなら多くのトレーダーが利用しているためテクニカル分析には最適であると思われるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れない部分があるのです。

実は移動平均線というのは性質上注目度が分散しやすい傾向にあるのです。






移動平均線の種類による分散

移動平均線というのは種類がいくつかあり、

  • 単純移動平均線(SMA)
  • 加重移動平均線(WMA)
  • 指数移動平均線(EMA)

などと種類がいくつかありどの種類の移動平均を利用するかによって微妙に差異が出てきます。

また、その中でも5本線を使うのか、20本線なのか、25本線なのか、75本線なのか、100本線なのか…というように、トレーダーによって注目する移動平均が異なるためどうしても注目度が分散してしまいます。

日中足の種類による分散

また、移動平均線というのは表示させている日中のローソク足によっても違いが出てきます。

同じ単純移動平均の5本線であっても1分足と5分足とでは線の描かれ方が当然異なります。

1分足を使っているのか、3分足を使っているのか、5分足を使っているのか…チャートに表示させている日中足というのはトレーダーによって当然異なります。

そのため、移動平均の種類とチャートに表示させている日中足の違いなどからどうしても注目している移動平均線というのはトレーダーによって異なりますので、テクニカルとしては機能するとは言い難いと言えます。

おすすめのテクニカル指標

どれか一つ見ておくべきテクニカル指標をあげるとすれば、私はVWAPをおすすめします。

VWAPの定義は以下の通りです。

英語表記「Volume Weighted Average Price」の略で、「売買高加重平均価格」のこと。当日の取引所で成立した価格を価格ごとの出来高(売買高)で加重平均した価格で、その日の取引実態に近い平均的な約定価格といえます。

https://www.smd-am.co.jp/glossary/YST1225/#:~:text=%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E8%A8%98%E3%80%8CVolume%20Weighted%20Average,%E7%B4%84%E5%AE%9A%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

VWAPはどの日中足を利用していても変わることはありません。

同一の銘柄を見ているトレーダーならVWAPの位置は当然どのトレーダーも同じ価格帯で決まるため、移動平均線のような注目度の分散は起こりません。

そのためテクニカル指標としては機能しやすく優秀であると言えます。

テクニカル指標ではありませんが、50%ラインや前日終値なども多くのトレーダーに注目されている価格帯なので意識しておくと良いでしょう。

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日足の5MAは要注目

移動平均線はあまりおすすめできないとこれまで述べてきましたが、日足の移動平均線については別です。

日足の移動平均線というのはローソク足の時間軸の中でも一番多くのトレーダーが見ているものです。

その中でも5日移動平均線(5MA)についてですが、急騰していた銘柄の押し目を狙う上で非常に有効であるため注目する価値ありです。

ちなみに、「日中足」と「日足」とうのは字面は似ていますが全く別物なので注意しておきましょう。

日中足とういのは1分足や5分足などザラ場中の細かな動きを把握するものです。

意外と勘違いしている人もいるので正しく違いを把握しておきましょう。