よく小型株で〇〇と業務提携!!というようなPR情報ってよく見かけると思うんだけど、提携先の会社が未上場のベンチャー企業とかだと、「あっ、そうですか…」とついつい軽視しがち。

だが、未上場の企業だからと言って侮ってはいけない。その企業の親会社を確認すると、実はどんでもないバックがついている可能性があるからだ。

最近あった実例

直近で出くわした例を一つ。

直近で上場したIPOであるアイデミーが、未上場企業であるe-dashと協業するという材料が場中に出た。

このプレスをTwitterを通して目にした瞬間は、「相手は未上場か…」と完全になめ切っていた。株価の反応もイマイチで、そりゃそうだよな~という値動きだったのだが、その数十秒~1分後くらいにはグイグイと上昇していった。

どうしたものかと疑問があったが、どうやらe-dashの親会社はあの三井物産で、しかも100%株主であるということが後からわかった。

プレスリリースが出てから株価が反応するまでにラグがあったのは、最初は皆自分と同じような反応だったからに違いない。

「未上場…あっそうですか…」みたいな感じ。

ただ、そこから巨大なバックの存在に気付いた人たちが買い始めて、それから煽りが入って周りに周知されると出遅れたイナゴたちが群がり始める…そんな展開となった。

勝てるトレーダーと生まれる「差」

仮に、協業先が今回のようにe-dashではなくストレートに三井物産だった場合、プレスリリースが出た直後にアルゴや早押しガチ勢の大きな買いが入って、自分のような個人トレーダーが気づいた時には高値になっていることだろう(その後の値動きはわからない…)。

ただ今回の例だと、株価が上昇するまでに十分な時間的余裕があった。

親会社の存在にいち早く気づくことができれば、確実に先回りすることができた。

この秒単位の差が、勝てるトレーダーとそうでないトレーダーの差を分かつのだろうと思った。

材料が出たPR TIMESでも、記事の下の方にあるe-dashの会社概要の株主の項目に「三井物産(100%)」とハッキリ記載があったし、「e-dash 親会社」のようにネット検索をかければ、三井物産の存在に気付くのは容易だっただろう。

思いがけないチャンスはこのように毎日転がっている。

日々アンテナを張り巡らせながら与えられた情報を最大限引き出す努力、これはとても重要なことだ。

知識と経験から編み出されるトレードの引き出しを一つでも多く手にしていきたい。