2023年1月10日(火)、エーザイが開発したアルツハイマー病治療薬の「レカネマブ」が迅速承認されてから初めてとなる東京市場での取引は、前日終値8147円から749円の大幅GUである8896円で始値をつけた。

しかし、そこからは株価は下落していき、始値=高値となるいわゆる寄付き天井の展開となった。

朝の気配値とPSTではストップ高まで上昇という異常事態

当日朝のPTSでは、その日のストップ高である9647円まで株価が上昇。さらに気配値に関しても寄り直前までストップ高気配という具合。

共同開発している米のバイオジェンの株価とエーザイのADR株価はそこまで上昇はしていなかったのだが、東京市場では買いが殺到し、明らかな過熱感を感じた。


冷静に考えてあまりにも過剰な買い気配だったことは確かで、ストップ高から気配からずいぶんと安く寄った時点で空売りを考えてもよかったかもしれない。まぁ結果論なのだが。

いままでADRの株価については全く気にもとめていなかったのだが、今後今回のようなケースがあった場合には事前にチェックしておくのも良いかもしれない。